緑内障とは、眼圧によって視神経が慢性的に圧迫されて障害が生じ、視野が狭くなる病気です。 目の中には血液のかわりとなって栄養などを運ぶ房水とよばれる液体が流れています。この房水の循環によってほぼ一定の圧力が眼内に発生し、目の形状は保たれていていますが、この圧力を“眼圧”とよびます。しかし、加齢や遺伝など様々な理由よって眼圧が上昇し、眼球の後ろにある視神経が傷つき、視神経の数が減ってしまいます。残念ながら傷ついた視神経は元には戻らず、視野がだんだん欠けていきます。これが「緑内障」です。 まれではありますが、急激に眼圧が上昇し、一時的に吐き気や頭痛、眼の痛み、目のかすみを自覚することがありますが、基本的には病気が出ていない方の目が視野をカバーしてしまったり、視力も末期になるまでいいままなので、気づかず病状が進行してしまう患者さまが多数いらっしゃいます。 早期に発見、治療して、病気の進行を止めないと、失明に至る危険な病気ですが、逆に言えば、早期発見、治療で失明に至る危険性を回避できる可能性がぐっと高くなりますので、少しでも違和感を感じたらクリニックで検査を受けましょう。
緑内障の進行度、緑内障の種類によって、治療方法が異なります。 基本は点眼薬での薬物治療になりますが、症状によってはレーザー治療や手術の選択もあります。 当院では患者さまとしっかりお話した上で、治療方針を決定していきます。